中小企業向けウェブアプリの技術選定:ReactとFastAPIを選ぶ理由
ウェブアプリケーションを開発する際、どの技術を使うかは長期的な保守コストに直結します。当社がReactとFastAPIを標準構成として選んでいる理由を、実際の判断基準とともに説明します。
技術選定の基準は「5年後に誰が保守するか」
新しい技術は魅力的ですが、中小企業向けのシステムで最も重要なのは、5年後に誰かが保守できるかどうかです。マイナーなフレームワークや、コミュニティが小さいライブラリを使うと、開発者が変わったときに引き継ぎが難しくなります。
ReactとPython(FastAPI)を選ぶ理由の一つは、日本語の情報が豊富で、エンジニアの絶対数が多いことです。当社が担当できなくなった場合でも、別のエンジニアが引き継ぎやすい構成を意識しています。
FastAPIを選ぶ具体的な理由
FastAPIはPythonのウェブフレームワークで、APIのドキュメントが自動生成される点が実用的です。開発中にAPIの仕様書が常に最新の状態で見られるため、フロントエンドとバックエンドの認識のずれが起きにくいです。
また、型ヒントを使った記述が標準なので、コードを読んだときに「この関数が何を受け取って何を返すか」が分かりやすいです。読みにくいコードの引き継ぎは負担が大きくなりやすいため、この点を重視しています。
Reactを選ぶ理由と、選ばない場合
フロントエンドにReactを選ぶのは、コンポーネント単位で画面を管理できるため、機能追加のときに影響範囲が限定しやすいからです。業務アプリは最初の要件から機能が増えていくことが多く、その際の改修コストを抑えられます。
ただし、シンプルな情報表示が中心のシステムや、更新頻度が低いページが多い場合は、Reactを使わずにサーバーサイドレンダリングで完結させることもあります。技術は目的に合わせて選ぶものであり、すべての案件にReactが最適というわけではありません。
技術選定の判断は、要件を聞いてから行います。「この技術を使いたい」というご要望があれば、それも踏まえて提案します。